講談社BOOK倶楽部

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457 マイケル・ポランニー 「暗黙知」と自由の哲学

佐藤光 著
定価 本体1,700円(税別)

科学の根源を問い、暗黙知理論を提唱した異色の科学哲学者。
科学のみならず経済学・哲学・宗教学の分野においてもユニークな思考を展開した希代の天才の思想の全貌を初めて紹介する。

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458 ヒンドゥー教の<人間学>

ビアルドー,M. 著
七海由美子 訳
定価 本体1,800円(税別)

この本は、天啓書とされるヴェーダ聖典や、『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』の叙事詩、その他古典文献を参照しつつ、ヒンドゥー教が内部に抱えてきた対立と緊張を構造的に捉えて、そのダイナミズムを描いている。読み通すと全体として、古代インドのバラモン教から、中世そして現代に連なるヒンドゥー教の宗教哲学までの大きな流れが立ち現れる。

「訳者のことば」より

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459 宗教で読む戦国時代

神田千里 著
定価 本体1,600円(税別)

宣教師も驚いた戦国日本人の高度な精神性。その「ゆるやかな宗教性」のバックボーンとしての「天道」思想をキーワードに、一向一揆、キリシタン論争から島原の乱まで、日本人の心性に新たな光を投げかける。

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460 「象徴天皇」の戦後史

河西秀哉 著
定価 本体1,500円(税別)

天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴(日本国憲法第一条)
この曖昧で抽象的な規定の内実を、政治家、宮内庁、知識人、そしてメディアはいかに作りあげたか。
敗戦後の昭和天皇退位論から、「人間宣言」とそのアピールたる全国巡幸、明仁皇太子の外遊と成婚までを辿り、戦後天皇制の本質を鋭く抉り出す!

本居宣長『古事記伝』を読む 1

461 本居宣長『古事記伝』を読む 1

神野志隆光 著
定価 本体1,500円(税別)

誰もがその名は知っている本居宣長の大著『古事記伝』。
しかし、全巻読み通した人はほとんどいないといっていいだろう。 つまみ食い的に読んで彼の思想を語る前に、まず、細部まで精緻に読み抜こうではないか。とはいえ、宣長の注解は多岐・厖大にわたり、簡単に読み切れるものではない。本書は、現代の代表的『古事記』研究者が、その責任において、徹底的に、かつわかりやすく『古事記伝』全四十四巻を読み解いていく画期的なシリーズである。
そこに浮かび上がってくる宣長の無類のおもしろさ、そして思想の核心とは──。

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462 完全解読 カント『純粋理性批判』

竹田青嗣 著
定価 本体2,000円(税別)

大好評、知の高峰を読み平らげるメチエ「完全解読」シリーズ第2弾。
古代ギリシア以来の哲学をコペルニクス的に転回し、近代哲学の礎を築いたカント三批判書の第一書。「物自体」「カテゴリー」「アンチノミー」などのキー概念を中心に、難解でなる著作の理路を徹底的かつ平易に解読する。

本居宣長『古事記伝』を読む 1

463 海から見た日本人 海人で読む日本の歴史

後藤明 著
定価 本体1,600円(税別)

「単一的」な外見の下に重層する多彩な貌。
「海」をキーワードに人類学・神話学・考古学などさまざまな分野の知見を学際的に綜合し、日本人の複合的構造性を解明する。従来の日本人論を一新する画期的論考!

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464 洋服・散髪・脱刀 服制の明治維新

刑部芳則 著
定価 本体1,500円(税別)

直垂を着たい老華族、刀を持ちたい士族、月代を剃れないことに戸惑う庶民たち……
近代化を図る日本が自らの装いを確立するにいたるまでの維新の指導者たちの苦闘と統治される人々の混乱の跡を、国家による服装の制度「服制」という視点から辿る。

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465 アテネ民主政 命をかけた八人の政治家

澤田典子 著
定価 本体1,700円(税別)

「アテネの政治指導者であることの条件を表す言葉を一つだけあげるとしたら、それは『緊張』だろう」(M・I・フィンリー)
数多くの市民が直接政治に携わり、特定の個人に権力が長期間集中するのを極力避ける、という徹底した直接民主政を約一八〇年にわたって安定持続させた古代ギリシア屈指のポリス、アテネ。
成功すれば最大限の名誉を与えられ、ひとつ間違えば弾劾裁判で死罪になるという「緊張状態」にさらされながら、政治家であろうとした八人の男たち。その生の軌跡を追うことで見えてくる、古代ギリシア精神の真髄と民主政治の原点とは?

本居宣長『古事記伝』を読む 1

466 選書日本中世史 1 武力による政治の誕生

本郷和人 著
定価 本体1,500円(税別)

最新の歴史学の成果を問い、歴史の見方を更新するシリーズ第一弾!

天皇から幕府へ。「文」から「武」へ。中世は日本のヘゲモニーの大転換期だった。
宮廷と幕府=二つの政権の並立から幕府中心の日本へ。日本史の大きな流れを分節する歴史の「構造」を解明し、移行の画期としての鎌倉幕府の意義を再検討する。

選書日本中世史 2 自由にしてケシカラン人々の世紀

467 選書日本中世史 2 自由にしてケシカラン人々の世紀

東島誠 著
定価 本体1,500円(税別)

注目のシリーズ第2弾!

この社会を変えることの困難さ、いまこの社会を生きることの困難さは、
「公」が曖昧な形で「私」を包摂しているという、
日本社会の〈公共性〉の構造に由来している。
しかし、南北朝と戦国という中世における二つの「変革期」、
それはたしかに、社会が変わる可能性をもっていた時代であった。
その「変革可能性」が隆起しては陥没していったさまを、
深く鋭い歴史学の視線と、きわめて平易で軽妙な語り口とで、
あざやかに、そして熱く論じる!

選書日本中世史3 将軍権力の発見

468 選書日本中世史3 将軍権力の発見

本郷恵子 著
定価 本体1,500円(税別)

選書日本中世史 第3弾!
公家政権と武家政権と寺社勢力……室町幕府の傑出した統治構造とは!?

室町幕府にできて、鎌倉幕府にはできなかったこと。それは、「太平の世」前夜の、動乱の続く地方に対して中央政権として安定的に君臨することである。そのために室町幕府が考え出した統治構造とは? 自明のものとされてきた将軍の主従性的支配権に一石を投じ、天皇・公家の持つ力の本質を検証することで、明らかになった将軍権力とは、いったいどんなものだったのか? 「わかりにくい中世をどうわかりやすくするか」の大問題に真っ向から挑む、刺激に満ちた1冊。

選書日本中世史3 将軍権力の発見

469 選書日本中世史 4 僧侶と海商たちの東シナ海

榎本渉 著
定価 本体1,600円(税別)

選書日本中世史 第4弾!
「海域交流」から「中世」を照射する!

遣唐使が途絶してからも、大陸との交流はむしろ活発に行われていた。その担い手は利を求め海を闊歩する海商たち。そして、彼らの助けを得て何百もの僧侶たちがあらたな教えを求めて大陸へと向かっていた。多くの記録を史料に残した僧たちの足跡を辿ることで、海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を描き出す!

471 ハプスブルクとオスマン帝国 歴史を変えた<政治>の発明

河野淳 著
定価 本体1,500円(税別)

圧倒的軍事力を誇るオスマントルコから、いかにヨーロッパを防衛するか?
最前線に立たされたハプスブルクが取った対抗策──それは情報を収集し、バラバラな諸侯をデータを挙げて説得して糾合する一方、民衆を反トルコプロパガンダで動員することだった。
近代政治誕生のドラマを解明する画期的論考!

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472 台湾ナショナリズム 東アジア近代のアポリア

丸川哲史 著
定価 本体1,500円(税別)

親日か反日か。統一か独立か。
しばしば二項対立で語られがちな台湾ナショナリズムは、日本と大陸中国、冷戦期とポスト冷戦期、米国のプレゼンスの低下と中国の台頭など、長期的かつ複数の視座で整理すると今なお続く東アジア近代のアポリア(難題)として見えてくる。
日本人にとって重要な歴史経験でもある「台湾問題」を、詳細に読み直す。

甦るリヴァイアサン

473 甦るリヴァイアサン

梅田百合香 著
定価 本体1,600円(税別)

現代世界は「万人の万人に対する闘争状態」か?
国家権力」は「悪」なのか?
悪名高きホッブズのテーゼの真意を原典に即して解明し、
アレント、ネオコン、ネグリ=ハートの思想と対峙させながら、
近代政治哲学を切り開いた古典を「希望の書」として読み直す。

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474 近代日本の戦争と宗教

小川原正道 著
定価 本体1,500円(税別)

戊辰戦争によって新たな政権が誕生してから、
日清戦争・日露戦争の勝利によって対外的な地位を向上させるまで、
明治国家のあゆみには、戦争がともなっていた。
そうした戦いのなか、神社界、仏教界、キリスト教界は、 いかなる反応をみせたのか。
従軍布教や軍資金の提供といった積極的な協力姿勢から、
反戦論・非戦論をはじめとする、消極的姿勢──、
本書は、その実態を描いてみようとするものである。

ピラミッドへの道 古代エジプト文明の黎明

475 ピラミッドへの道 古代エジプト文明の黎明

大城道則 著
定価 本体1,500円(税別)

ミイラのない石棺、用途不明の建築群、王のシンボルが示す政変の痕跡……
「解けない謎」に迫る!

いったいピラミッドとは何なのか。王墓なのか、そうでないのか。古代エジプト文明と、あの巨大な建築群はいかにして生まれたのか。メソポタミアや地中海世界、ナイル源流アフリカとのインタラクション、サハラ砂漠が緑のサヴァンナであった可能性、王のシンボル図像が物語る動乱と変革の痕跡、ミイラのない石棺、ピラミッド・コンプレックスの構造……大胆な構想と精緻な分析を武器に“文字(ヒエログリフ)以前”の歴史を描き出す!

日本人の階層意識

476 日本人の階層意識

数土直紀 著
定価 本体1,600円(税別)

格差意識の広がりと「一億総中流」のからくり
現実の日本人は、学歴もさまざま、職業も年収もさまざまなのに、なぜ人口の9割が「自分は中流」と思っていたのか?社会と意識のあいだには「みえない境界」があって、それが人びとの階層意識を枠づけている。格差意識の広がりも、「みえない境界」に目を向けることで、別の一面が顕わになる。時間・空間・価値意識をキーワードに「日本人」を分析する。

湾岸産油国

477 湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ

松尾昌樹 著
定価 本体1,500円(税別)

莫大な石油収入と王朝君主制
豊かさと非民主政が両立する国々

格差意識の広がりと「一億総中流」のからくり
現実の日本人は、学歴もさまざま、職業も年収もさまざまなのに、なぜ人口の9割が「自分は中流」と思っていたのか?社会と意識のあいだには「みえない境界」があって、それが人びとの階層意識を枠づけている。格差意識の広がりも、「みえない境界」に目を向けることで、別の一面が顕わになる。時間・空間・価値意識をキーワードに「日本人」を分析する。

ギリシア文明とはなにか

478 ギリシア文明とはなにか

手嶋兼輔 著
定価 本体1,600円(税別)

オリエント・ギリシアを包含する「東地中海文化圏」の視点から独自の史観を展開

地中海世界は「東」と「西」に分かれている。ギリシア文明は、エジプト・ペルシアなどオリエント「先進国」のはざまのローカルな「東地中海文明」だった。その小さなギリシアが歴史の僥倖によりオリエントを征服し、西洋文明の源泉となる。「自由」と「海」の小さな文明が歴史に残した偉大な足跡を辿る。

満州事変と政党政治 軍部と政党の激闘

479 満州事変と政党政治 軍部と政党の激闘

川田稔 著
定価 本体1,600円(税別)

激闘86日 万策尽き政党政治は終焉した

従来考えられていた以上に堅固だった戦前政党政治が、なぜ軍部に打破されたのか。そこには陸軍革新派による綿密な国家改造・実権奪取構想があった。最後の政党政治内閣首班、若槻礼次郎の「弱腰」との評価を覆し、満州事変を画期とする内閣と軍部の暗闘が若槻内閣総辞職=軍の勝利に至る86日間を、綿密な史料分析に基づき活写する。

ことばと身体 「言語の手前」の人類学

480 ことばと身体 「言語の手前」の人類学

菅原和孝 著
定価 本体1,700円(税別)

わたしが話す。あなたが自分の体にふれる。このとき、何が交されているのか?

わたしたちが会話をしているとき、そこではことばだけが交わされているのではない。どんなに些細な、他愛のないおしゃべりであっても、自分の体にさわったり、身ぶりをしたり、ごく短い間があったり、ときには何かを演じたり、身体まるごとつかったコミュニケーションが繰りひろげられている。ブッシュマンの家族、日本の大学生、民俗芸能という多様な会話の現場を、徹底的にミクロに観察することで、コミュニケーションとは何か、社会とは何かという大いなる問いに挑む。現象学、社会システム理論、言語行為論などを参照しながら、徹底的に「身体」に根ざして考える“唯身論”人類学の試み。

481 儒教と中国 「二千年の正統思想」の起源

渡邉義浩 著
定価 本体1,600円(税別)

皇帝と天子 中華と夷狄「大一統」
中国史を貫く“統治と権力”の思想構造

儒教が「国教」となったのはいつか。皇帝と天子は同じものか。曹操はなぜ文学を称揚したか。諸葛亮は何を守ろうとしたのか。「竹林の七賢」は何に抵抗したか。国家の正統性を主張し、統治制度や世界観の裏づけとなる「正統思想」の位置に儒教が上り、その思想内容が変転していく様を、体系性と神秘思想の鄭玄、合理性と現実主義の王粛、光武帝、王もう、曹操や諸葛亮など、多彩な人物を軸にして、「漢」の成立と衰退、三国、魏晉時代の歴史を交えながら描き出す。

482 〈主体〉のゆくえ 日本近代思想史への一視角

小林敏明 著
定価 本体1,600円(税別)

「主体」はこうして生まれ、消えていった!
ある翻訳語の漂流物語からみる日本近代思想史

「主体」はもちろんsubjectの翻訳語である。明治以降、この語がわが国に入ってくると、「主観」「主体」「主語」などさまざまな翻訳語があらわれる。たとえば西田幾多郎は、初期は「主観」をつかっているが、後期になると「主体」しか出てこなくなる。この移行ははたして何を意味するのだろうか。戦後には、「主体性論争」がわき起こり、たとえば学生運動では「主体性」という言葉がキーワードとなった。明治期の受容から、戦後、そして現代に至るまで、それぞれの時代の趨勢となった思想に伏流する「主体」を追い続け、日本近代思想史にあらたな視座を提供する、知的興奮にあふれた1冊。

483 昭和の思想

植村和秀 著
定価 本体1,500円(税別)

昭和の思想を包括的に俯瞰する画期的論考

「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「2つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。

484 僧兵=祈りと暴力の力

衣川仁 著
定価 本体1,500円(税別)

「霊験」への帰依、異界への畏れ、俗世の「道理」を超えた論理
彼らはなぜ恐れられたか

祈りによって人々に安心と喜びをもたらす、仏法の徒たる僧侶たち。しかし、中世という時代がはじまるにつれて、彼らの中には武器をとって、合戦を引きおこし、人々に恐怖を与えた者たちがあらわれた。暴力と祈りの力をあわせもつ彼らは、いかなる原理のもとに行動したか。比叡山延暦寺を舞台に、多彩な「悪僧」たちが跋扈し、「冥顕の力」をもって世俗権力、社会とわたりあう姿を描き出す!

485 マニ教

青木健 著
定価 本体1,800円(税別)

キリスト教がもっとも恐れた謎の世界宗教の全貌
世界初の包括的入門書

ゾロアスター・イエス・仏陀の思想を綜合し、古代ローマ帝国から明代中国まで東西両世界に流布しながら今や完全に消失した「第四の世界宗教」。「この世」を悪の創造とし全否定する厭世的かつ魅力的なその思想の全貌を、イラク・イラン、中央アジア、北アフリカ、ヨーロッパ、中国に亘りあまねく紹介する世界初の試み。

486 室町幕府論

早島大祐 著
定価 本体1,800円(税別)

一〇〇メートルを超える大塔、
眩く輝く金張りの仏閣、華やかな祭礼──
首都京都の強大な経済力を背景に
空前の「大規模造営」を将来した武家政権は、
今や朝廷を凌ぐ威光を確立した。
弱体政権論を覆し、武家政権が「権力」と「権威」を
二つながら掌握してゆく過程を義満時代を中心に描く。

487 カント「実践理性批判」

竹田青嗣 著
定価 本体1,600円(税別)

「大好評、知の高峰を読み平らげるメチエ「完全解読」シリーズ第3弾。
カント三批判書の第二書にして、
「善」の根拠を論理的に証明し
「倫理」を哲学的に基礎づけた近代哲学の金字塔を徹底的に読み込む。
現代の正義論もこの書なしにはあり得なかった!

488 仏陀 南伝の旅

白石凌海 著
定価 本体1,700円(税別)

インド生まれの仏教は、まず、南へと旅立った。
スリランカの石窟寺院と仏歯寺、
黄金の仏塔の林立するミャンマーのパガン、タイの暁の寺……
すべての故地を踏破した著者が、
今なお生活の中に息づく仏陀の思想へと思いを馳せる思索の旅。

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